3月19日午後3時から延辺大学総合楼7階の学術報告ホールにおいて、外国語学院主催でアメリカウィスコンシン州立大学マディソン校の課程・教学学部長であり博士指導教官であるFrancois Victor Tochon(フランソワ・ビクター・トシャン)教授による<著名学者講座第一講>特別講座が開催された。テーマは「Francois Victor Tochon and Deep University」。また、3月20日午後3時からは、延辺大学総合楼2階の貴賓室で外国語学院の教員らとともに「From Language Education to Deep Teacher Education」というテーマで座談会が行われた。 Tochon(トシャン)教授は国際ライオンズクラブ支援のMOOCs(大規模無料インターネット公開講座)組織Deep Universityの理事で、4つの博士学位のほかアルゼンチンのデジャネイロ市国立大学とペルー・リマ首都大学の名誉博士学位も有している。Tochon(トシャン)教授は5ヵ国語を話し、フランス語と英語に精通しているが、ドイツ語、スペイン語、トルコ語でも交流できる。教育に携わって以来30年間で多くの著作を持ち、出版された著作は39部、論文は277篇、研究報告は28篇にのぼる。また、世界各国での学術交流と講座はおよそ340回を数え、特に国際言語教育政策、教育記号学、ビデオ制作などの方面において造詣が深い。 Tochon教授は<著名学者講座第一講>特別講座のなかでDeep Educationの定義、発展史、研究領域、進展などの幾つかの面について全般的で系統的な説明を加えながら、「Deep Education」の実施と発展を通じ、市場のニーズに適合した「Deep University(学術的に奥行きのある大学)」をいかに構築するのか、またその可能性について述べた。それと同時に、生き生きとした教学事例を通して「Deep Teachers」と「Shallow Teachers」の区別を説明し、Deep Teachersこそ学生の「Deep Learning」習慣の養成に役だつと強調した。特別講座の終了後、Tochon教授は参加した教員からの質疑に熱心に応じた。 3月20日には、Tochon 教授と外国語学院の教員が和やかな雰囲気の中で座談会を行った。この中でTochon 教授は、Deep Educationは深層転化という形をとって言語の教授と習得を行うものだと強調した。Deep Education は言語自体を対象にするのではなく、学習者のニーズに応じて柔軟に変化発展させるという教育理念であり、教師が一歩ずつカリキュラムを構築するよう指導し、カリキュラムを完成する過程で、学習者の習得の特徴と言語環境の特徴を十分に考える方式であると指摘した。 Tochon教授は、Deep Educationは有意義な学習経験を創造し、学習者が学習経験から知識を身につけることを目的としていること、従って、Deep Educationは自律学習を激励し、学生に自律学習の権利を与え、教師が学生のよき師良き友になるよう激励することを目的にしていると、ユーモアを交えながら分かりやすく説明した。講座と座談会はともに盛会で、参加した教員と学生は大変有意義だったと感想を述べた。